白×茜物語番外4

『ボサ子ちっくな物語』


星夜谷学園は冬休みに入った。
幼稚園のほうは大分早く休みに入るからその分私も休みが多くなるのだ。

その冬休みの一日目。

私は一人暮しをしているアパートで団子のように布団に包まる。
この姿は肉まんみたいなんだろうな…。

うう…寒い…

目に着いたのは一冊の単行本くらいの厚さの本。
『輪廻』と書いてある。
輪廻…りんね…人が生まれ変わったりとかなんとかって意味だったような…。
その本は物語ではなく専門書なようだ。

「どう考えてもあの人のだよね…」

二、三日前にぶつかった(?)美青年…。
だって私こんな小さい文字が書いてある本読んだことないし。
よくこれで教師の免許取れたなって真面目に思う。
やっぱり返したいところなんだけど、
ただ一回会っただけで知り合いでもないし携帯の番号も知らない。返しようがない。

困ったなぁ…。

なす術もなく私は本棚の隣の引き出しに静かに本を入れた。
捨てるわけにもいかないし…
と、言ってあの人が同じ道を通るかもわからない。
引き出しに封印しましょう。

ティロリロリーン!
点けっぱなしのTVから何やら愉快な曲が流れた。
12チャン系TVアニメが始まったようだ。

『第378話!落とし物を届けるのだ!』

ピンクの博士の帽子(なんていうんだろう?)を被って、ピンクの服、
水色の大きい靴を履いた四つの羽を生やした妖精のようなキャラが空を飛んでいる。

…可愛くないキャラだな。

これは『なのだ!』という幼児向けアニメ。数年前のものだけど
再放送かな?昔流行ってた気がする。

『あれ?これはなんなのだ?』
『何かの箱かな?』

前者はどこかの某話すハムスターを思いだされる話し方だ。

…寒い…。

私はまた布団に潜った。

『よし、交番に行きましょう!』

…交番!!!!!
そうだ、交番だ!
直接本人に届けることはないんだ!

そーだ!そーだよ!
しかし…幼児アニメにこんなこと教えられるなんて…情けない私…。


そう、ここまではいい。
考えるだけなら。

…布団から出たくない!!!!!

寒いよ寒いよ寒いよ…

交番はここから歩いて15分の駅前にあるんだもん…ひぃー…。


でも自分の引き出しに入っているより他人に預けたほうが重荷にならないので
布団のヌクヌクに一旦サヨナラをし
暖かい布団のようなコートを羽織った。

ついでにピンクのマフラー巻いて。


私は「よし!」
と気合いを入れ、少しサビたドアの前に仁王立ちをした。




続く

comment

No title

コメントしろって言うから・・・。
主人公な私です。(で、いいんだよね?)

アニメの「第378話」ってだいぶ続いてるがな!って思ったけどそういうことか。うふふ。
いやー、相変わらず面白そうな展開ですな。
新作読める日も近づいてるねー。
・・・私宿題終わってない☆
・・・終わらせる気ない☆
とりあえず、数学は終わらせなくても大丈夫って気づいたから(1日に答え配られるでしょ)初日から1週間以降手付けてない☆

あーあ。
9月にはなってほしいんだけど、夏休み終わってほしくないよね。
うん・・・そういうもんだよね。

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